第29章 ※逆上せあがる

義勇は陽華の身体を抱き起こすと、自分の身体に密着させるように引き寄せた。

「この体勢、おまえの身体を弄りやすいからいい。」

そう言うと、義勇は片手で陽華の膨らみを掴み、その先端を爪でカリカリと刺激した。

「あっ…ぁん…、ぎゆ…ぅ、んぅっ！」

「ここも好きだろ？」

そう言うと、もう片方の手を陽華の下半身へと伸ばし、感じやすい小さな実を人差し指の腹で優しく撫でた。

「んぁっ…！やっ…、だめっ！」

陽華の手が、下を弄る義勇の手首を掴んで止めた。そのまま陽華は振り返り、義勇を涙目で見つめると、恥ずかしそうに言った。

「……義勇のが気持ちいいから…、それでイキたいの。」

陽華の言葉に、義勇は自分の顔が一気に熱くなっていくのを感じた。

「だから、おまえなっ…、」

「…やっ、義勇の、中で…大きくなった…っ！」

「…おまえが、煽るからだ。」

恥ずかしそうにそう言うと、義勇はおもいっきり腰を突き上げた。

「あぅ！深ぃっ、…ぎゆっ、ぁんっ！」

「ほら、こっち向け。」

義勇は陽華の顎を持ち上げ、自分の方に向けさせると、その唇に貪るように食らいついた。
無理やり忍び込ませた舌を、口内を舐め回すように動かした。

「んぅ…んっ…、」

唇を離すとお互いの舌から伸びた唾液が糸を引いて、滴り落ちる。

「もう我慢できそうにない、一気に行くぞ。」

義勇はそう言うと、陽華の手を壁に着かせた。自分は腰をがっちりと掴み、激しく腰を何度も打ち付けた。辺りに、ジュプジュプと密の絡む音と、パンっパンっと腰を打ち付ける卑猥な音が響いた。

「やんっ！あっ…あっ…、ぃや…激し…、ぁんっ、壊れちゃうっ！」

「…あ、ばかっ…、そんなに締め付けるなっ！」

奥まで打ち付ける度に、キュウっと締め付けてくる内部の感触に、義勇の自身もドクドクと波打つ。

「義勇こそ…、そん…な、…そこ、押し潰した…ら、んぁっ、イッちゃぅ…、あぁんっ！！」

陽華の身体が大きくしなり、ビクンと震えた。それを確認すると、義勇は自身を引き抜いた。次の瞬間、義勇から勢いよく飛び出した白い液体が、陽華の臀部と太腿に飛び散った。