第27章 ※初めての夜
「他に…触って欲しいとこあるか?」
義勇は耳許で小さく囁くと、優しく耳たぶを甘噛みした。
「…きゃっ!……も、もういいからっ、」
陽華は慌てて義勇を押し返した。
「私ばっかり、もういいから…。義勇も気持ち良くなって欲しい…、一緒に……。」
そこまで言うと、陽華は恥ずかしそうに顔を伏せた。
(可愛すぎるだろ…。)
義勇は熱くなっていく顔を隠すように、陽華をぎゅっと抱き締めた。
「そんなに煽られたら、もう優しく出来なくなる。」
「…大丈夫、もう優しくしなくていいよ。だから
…、」
陽華の返事を聞いて、義勇は起き上がると、取り出した自身を秘部に宛がった。
義勇のそれは赤く充血し、今にもはち切れそうなほど、ひどく波打っているのを感じた。
「(これは、そんなに持ちそうにないな。)…入れるぞ?」
義勇は、ゆっくりと陽華の中に入っていった。陽華の秘部は待ちわびていたように、するりと義勇を飲み込んだ。焼けそうなほど熱い肉壁が義勇をすっぽりと覆い、義勇から思わずため息が漏れた。
ふと、陽華を見ると、目から大粒の涙が溢れていた。びっくりした義勇は、陽華に問いかけた。
「どうした?どこか痛かったか?」
慌てる義勇に、陽華はブンブンと顔を横に降った。
「違うの!幸せなのっ!」
今までもこういった行為はしてたし、充分優しかった。でもどこか無機質な行為に感じていた。こんなに大事にされ、触れるとこ全てに愛を感じたことなかった。
義勇は優しく陽華を抱き起こし、その瞳の涙に舌を這わせ、舐めとった。
「俺も今、幸せだ。もう何があっても、絶対に離さない。」
義勇はそう言うと、優しく口づけた。