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【鬼滅の刃】水魚之交

第3章 帰郷




どうやらこの鬼の血鬼術は、自分の血をさまざな大きさの刃に出来、そして操れる術。
とすると、一発で決めきれず、流血させたのは、かなりまずい。

鬼を見ると、流血した血で出来た無数の刃が鬼の回りに出来上がっていた。

「…はぁ。」

あれが全て襲いかかって来ると思うと、ちょっと面倒だな。と思っていたら、視界の隅に何か蠢く物を捉えた。

横になっていた鬼殺隊員の一人が、動いたのだ。まだ生きてるものがいる!陽華は動いた隊員を気にしながらも、鬼に視線を戻した。

今、あの血刃が八方に飛んだら、あの隊員が危ない。

そして血刃が放たれた瞬間、陽華は隊員のところへ飛んでいた。庇うように立ち塞がり、急いで刀を構えるが、間に合いそうになかった。

(やばい、避けきれないっ!)

が、次の瞬間、陽華の前に人影が現れた。その人影が放った一撃が、水の龍のように舞い、血刃をすべて弾き飛ばした。

「義勇っ!!」

人物に気付いて、名前を呼んだ時には鬼の頚は、身体と離ればなれになっていた。
その姿に陽華は、きゅんと見とれてしまい、上から襲いかかる、鬼が最後に放った一撃に気付くのが遅れた。

「あっ!」

鋭い音を立てて、血刃が陽華に向かってくる。当たる!身構えた瞬間、陽華は身体が、フワッと宙に浮いた。

そして、気付いたら、義勇によって抱えられていた。




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