第22章 柱合会議
周囲をビリビリと振動させるほどの激しい破裂音が響き、全員の動きが止まった。
岩柱・悲鳴嶼行冥が全てを一蹴するかのように、手を叩いたのだ。
「座れ…話がある…、一つ提案がある。」
その他者を圧倒するような迫力に、出ていこうとした義勇も座り直したが、話し合いが終わると静かに出ていった。その姿を見て陽華は深くため息を付いた。
そのため息が聞こえたのか、行冥が陽華に優しく言った。
「…大丈夫だ、氷渡。ちゃんと言わなくても、冨岡の気持ちは、みんなも解ってる。」
「え?(……わかってないでしょ。)」
(しのぶ:いや、わかってないと思います。)
(小芭内:わからない…。)
(不死川:わかんねェ。)
(蜜漓:え?え?みんな、わかってるの?)
(無一郎:………。)