第22章 柱合会議
陽華が刀鍛冶の里を去って数日後に、里は鬼の奇襲を受け、壊滅状態になった。
それからさらに数日が経ったこの日、鬼殺隊本部の産屋敷邸では緊急柱合会議が開かれた。
義勇とはあの刀鍛冶の里の一件以来、話していないし、会ってもいなかった。気まずい状態だったが、今はそんなことを気にしてはいられない状況になっていた。
産屋敷家の奥方・あまね様から、太陽を克服した禰豆子の報告と、蜜璃、無一郎に発現した痣の説明があり、柱合会議は終了した。
いつも通り、すぐに退席しようとする義勇に、実弥と小芭内からケチが付いた。さらにしのぶまでもが苦言を呈した。
「冨岡さん、理由を説明してください。さすがに言葉が足りませんよ。」
だか、義勇は皆に背を向けると、
「俺はお前達とは違う。」
と、部屋から出て行こうとした。その言葉にカチンときた実弥が、義勇にさらに噛みついた。
「気に喰わねぇぜ……、前にも同じ事を言ったァな冨岡。俺たちを見下してんのかァ?」
そう言い、今にも飛びかかって行きそうな実弥を蜜漓が止めようと間に入った。
「け、喧嘩はだめだよっ。冷静に…」
「待ちやがれェ!!」
それでも出て行こうとする義勇に、とうとう実弥が殴りかかった。
「きゃー、だめだめっ!」
止めに入った蜜漓の前に陽華が立ちはだかった。
「待って、実弥!!義勇は別にあなた達を馬鹿にしてるわけじゃっ…」
パァン!!