• テキストサイズ

【鬼滅の刃】水魚之交

第20章 蛇柱





建物に入った瞬間、何とも言えない違和感が二人を包みこんだ。小芭内は違和感の正体探すため、辺りを見回した。

「確かに何かいるな。氷渡、お前は鼻が効くと聞いた。鬼がどこにいるか解るか?」

「鬼の匂いが建物中に蔓延してて解らない。こんなにところ構わず匂うのは、はじめて…。」

「そうか。俺の鏑丸もずっと警戒している。とりあえず、進んでみるか。」

奥に進むと、壁に四角い扉が見えた。その扉を見た瞬間、陽華は「えれべーたーがあるっ!」と、テンションが上がった。

「小芭内、えれべーたー乗ったことある?」

「いや、ない。」

「乗ってみたいよね?」

そう言って、陽華は試しにエレベーターのボタンを押してみた。

「いや、電気が通っているとは思えない。使えないだろ…、」

しかし、小芭内の言葉を他所に、エレベーターはポーンと音を立てて開いた。

「開いた!」

そう言って、エレベーターに乗り込もうとする陽華を小芭内が止めた。

「いや、待て!どうみても罠だろう!」

「でも、どうせ鬼が何処にいるかわからないなら、乗り込んでみるって言うのも手じゃない?鬼のところに連れて行って貰えるかもしれないし。虎穴に入らずんば…的な?」

「思っていたより、大胆な行動に出る奴だな。…わかった、乗ってみるか。」

そう言って、小芭内はエレベーターに先に乗り込んだ。それを見て、陽華も慌てて乗り込んだ。



/ 550ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp