• テキストサイズ

【鬼滅の刃】水魚之交

第18章 遊郭





「なんの話しをしていた。」

「あ…うん、あのね。」

義勇の問いかけに、陽華が説明しようとしたら、背後から天元が首出してこう言った。

「冨岡、おまえもイケると思うだろ?こいつの花魁姿。」

「…花魁?」

話の見えない義勇は首を傾げたが、天元の説明を聞くなり、表情がスゥーッといつもより冷たくなった。

「…遊郭に…潜入捜査?…遊女?」

義勇の声が一段と低くなった。

「…絶対に駄目だ。」

「そうだよね、義勇もそう思うよね。私なんかが花魁なんて…、」

「でも俺、陽華さんと任務行ってみたいです!」

何も知らない炭治郎が無邪気な笑顔でそう言うと、陽華は嬉しそうに炭治郎に、

「ありがとう。」

と言った。

しかしその背後から、義勇の鋭い眼光が刺さり、

「いや、でも、今回は辞めといた方がいいかなー。」

と、炭治郎は意見を変えた。

炭治郎達と陽華がキャッキャッしてる隙に、天元の近くまで来た義勇は、陽華に聞こえないように、天元に向かって暗い静かな声でこう言った。

「次、陽華にそんな任務を持ちかけたら、おまえを殺す。」

義勇の本気の圧を感じ取って、天元は苦笑いをしながら、こう言った。

「ははっ、熱いねェ。でもそれ、本人の前で派手に言ってやれよ。」



結局、陽華は新しい任務が入ったため、天元には同行出来ず、義勇は胸を撫で下ろしたのだった。



/ 550ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp