第13章 ※潜入任務
屋敷に新入りの使用人として入り、支給された制服に身を包んだ義勇を見て、思わず陽華は叫んでいた。
「義勇、かっこいい!!」
西洋の執事服。筋肉は充分に付いているが着痩せする義勇は、その服をスラッと着こなし、端正な顔立ちを含めて、貴族のご子息のような出で立ちだった。
「うーん、髪が残念だな。ここに来る前に、ちゃんと整えておけばよかったね。」
残念そうに、陽華が義勇の髪を手で触ると、その手首を義勇が掴んだ。
「俺のことはいい。おまえのその格好は…なんだ?」
「可愛いでしょ?西洋の使用人の服だって。…メイドさん?て言うらしいよ。」
陽華はクルっと、一周回って、腰布の部分をふわりと浮かせた。
(…短すぎじゃないか。甘露寺くらい出てる。)
ふわりと膨らみのある腰布から伸びた、形のいい、白い太腿が顕になっていた。
さらに、腰の高い位置につけられた前掛けと、そこから伸びた肩紐のようなもので胸が強調されていて、義勇しか知らない、陽華の隠れ巨乳が浮き彫りになっていた。
こんな卑猥な姿、他の男に見られたら…、そう思うと、義勇は気が気でなかった。
「だめだ。いますぐ、脱げ!」
「何言ってるの?今から仕事教えて貰わなくちゃ行けないから、またね!」
そう言うと、陽華は可愛く手を振り、その場から去っていった。