• テキストサイズ

未来に繋がる前日譚【赤髪の白雪姫】

第2章 物語の外側







 空がだんだんと白んでくる。
 寝静まっていた街が朝の光に照らされ色付いていく。
 もう少しすれば仕事に向かう者や朝の日課をこなす者で通りも賑やかになるだろう。
 換気のために開けていた窓を静かに閉め、サラは姿見の前に立った。
 おかしな所がないかもう一度確認する。

 サラの身を包んでいるのは白を基調とした制服。
 ぴしりと着こなしたサラの背では1つに結んだ濃紺の髪がさらりと揺れる。
 鏡の中の瑠璃色の瞳と目が合うと、サラは景気づけとばかりに両頬を打った。

 「……よし!」



 さぁ、戦いの始まりだ。





 
/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp