第5章 水の音
黒崎君の眼を見つめて気持ちがいいと眼で訴えた。
「信じやすい性格、言い返せない人柄も分かってますけど、なんで毎回予想を上回るロクでもない男に傷つけられて帰ってきちゃうのかな。」
ふふっと笑って、私の胸に手を伸ばすと、服の上から的確にその部分をぎゅっとつぶす。
もう既に、敏感に硬くなったそれは痛いほどの刺激を私に与えた。
「はうぅっ・・・あ・・」
抑えきれずに声が口から洩れていく・・・
「こんなにも分かりやすい人なのにね。」
これはもう何度か繰り返されてきた私たちの過ち。
そう・・・こんなの正しくなんてない。
けれど・・・
「かわいそうに・・・」
そういって、黒崎君はいとおしそうに頬を撫でる。
頭の後ろに手を添えてゆっくりとベッドに押し倒した・・
シュルッというスーツのこすれる音がやらしい。
「・・・大丈夫だよ。。付けられた傷、全部快楽で塗りつぶしてあげるから。。
ほら、いつもみたいに、呼吸、させてあげるね。」
耳元でささやかれて私はぞくりと身体を揺らした。