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メメント・モリ

第2章 親友クロサキ



「んんっ・・」


黒崎くんだった・・・

覆いかぶさるように私の頭と腰に手を回し・・・・



・・・・・・・・キス・・していた。





茫然とする私はふと我に返る。

部屋が暗くなっていることにもすぐに気付いた。







誰か・・・部屋の入口にいる。






慌てて、黒崎君の胸元の服をぎゅっとつかんで押そうとする。


びくともしない。


手を握りしめて強めに叩こうとすると、


背中にまわしてあった手がすっと前に来て、私の胸を下からそっと押し上げる。





!!

ちょっ・・・黒崎君!!!


驚いて思わず口を開けた瞬間だった、

胸にいっていた手がぐっと私の顎を持ち上げ、

黒崎君の舌が、私の中に入る・・・



「ふうんんんっ・・・」


くちゅ・・・といやらしい音がする・・・



生温かい黒崎君の柔らかい舌が、ねっとりと私の口内を侵していく・・・

上あごを丁寧になめとるようにしながら、

頭を支えていた手が、耳をいじり始める・・・・


耳が塞がれて、外の音が聞こえない・・・

耳の中まで侵されているような感覚に襲われながら、


意識が遠のいていく感覚に酔う・・・








キモチガイイ・・・




「んぁあっ・・・・」



思わず出た声とともに私は拘束を解かれ、その場にぺたんと座り込んだ。
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