第3章 【第2章】ミステリアスな先輩を探せ!!
夜な夜な怪しい影に追いかけられている謎の真相を探るため、被害を受けていると思われる女子生徒、龍我チユを探すことになった。
そしてメラの助言により、一同は軽音楽が活動している教室へと向かうことに。
運良く彼女と関わりのある部員に出会えたものの…
「ああ。龍我さんは確かに軽音楽部員なんだけど、ここで活動してはいないんだよ」
「「ええっ!!」」
「活動してないって、休部でもしてるんですか?」
「休部というか、なんというか…」
チユの同級生だという男子生徒に話を聞くと、なんとチユは個人でアーティストとして活動しているという。
学園内の施設に自分が作曲した楽曲を提供していたりなど、様々な功績を学園長に評価され、チユ専用の部室を与えられているのだという。
「だから彼女はこっち(軽音楽部室)では活動してないんだ。せいぜいギターの弦を張り替えに来たり、楽器を借りに来る程度かな。それでも滅多に来ないけれど」
「そうか…。なら彼女の部室の場所を教えてもらえないだろうか」
ラントがそう問うと、男子生徒は困ったように彼から目を逸らした。どうやらチユの部室の場所は知らないようだ。
男子生徒以外の軽音楽部員にも聞いてみたが、誰も知らないらしく、首を傾げるだけだった。
「龍我さんの部室?うーん、知らないなあ…」
「そういえば誰も知らないよね」
このように誰もが首を振る結果となった。