第8章 【第6章】来星ナユ、ついに対面!!
(パチンッ)
ナユが指を鳴らすと、大きな怨霊が一体現れ、メラとナユたちの間へ入り込む。
「…獅子黒、俺様のお呼びだ!!(ワーイ)」
カモ〜ンゴースト〜♪
「変身!!(ガチャン)」
獅子黒が炎の獅子となりメラを包み込む。
「暴れてぇ御免!」
妖怪ヒーロー"獅子王"に変身したメラは怨霊と対峙する。
獅子王と怨霊が戦う一方、ナユは疲れたようにため息をついた。
「あーあ、あともう少しでチユの記憶をいじれるところだったのに…アイツ、ホントにウザイ」
獅子王を睨みつけるナユ。
「(外の怨霊も直に倒される…他のヤツらが来るのも時間の問題ね。…仕方ない)」
ナユは再び指を鳴らすと怨霊を消した。
突然怨霊が消えたことに戸惑うメラ。変身を解きナユと向き合う。
「どういうつもりだ?」
「別に。今回は譲ってあげるだけよ。じゃ、バイバーイ」
「おい待て!!」
目の前からフッと姿を消したことに驚きつつ、急いでチユの元へ向かう。
ソファに横たわるチユは、気を失っているのか目を覚まさない。
目立った外傷がないか確認し、メラはチユを抱き上げる。
「とりあえず、保健室に行かせるか」
大切な存在が無事なことに安堵しつつ、メラは外へ向かうのであった。