第8章 【第6章】来星ナユ、ついに対面!!
風紀委員にはチユが訪れたら直ぐに出ていくように、と指示を出している。
つまり、この風紀タワーにいるのはチユとナユのみ。
ナユがチユに何をしようとも、咎めるものはいないのだ。
「さあ、まずは記憶の改ざんを…うん?」
そこでナユはふと、入口の辺りが何やら騒がしいことに気がついた。
「もう、せっかくのお楽しみタイムを…」
その騒がしい音と声はだんだんこちらへと迫ってくる。
「…あいにく、そう簡単には返してあげないわよ」
ナユが指を鳴らすと、おどろおどろしい妖気を撒き散らした怨霊が複数現れた。
「さ、お客様よ。お相手して差し上げて」
怨霊たちは不気味な唸り声を上げながら部屋の出口へと走っていく。
「少しは時間稼ぎになるでしょ。…さあ、チユ。頭のお掃除の時間よ」
ナユはゆっくりとチユに手を伸ばした。