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【妖怪学園Y】ミステリアスな先輩の意外な秘密!!

第2章 【第1章】Y学園にはミステリアスな先輩がいる!?


「そうなのか?獅子黒!」
「いや。去年、喧嘩をする度によく彼女に怪我の手当をされていた」
「獅子黒!!」

自分の怨霊である獅子黒カズマに勝手に過去をバラされ焦るメラ。

「なんだよ、仲良いじゃないか!」
「も、もしかして、その先輩とメラ先輩って…」
「「付き合ってる!?」」
「ちげーよ!!」

さすが中学生。男女関係や色恋話になるとウハウハな思考になる時期である。YSP部員たち(メラ以外)は2人の関係をあれこれと勝手に妄想し始める。

メラはこの展開にデジャブを感じ、頭を抱えてガックリとうなだれた。

「まあ2人の関係はさておいて…仲良いんなら話は早いっしょ?」
「そうだな…私ならともかく、友人であるお前がいるなら警戒は薄くなるはずだ」

YSP部員たちの会話を総スルーする学園マフィアと生徒会長。いじられない分マシだが、自分の友達を疑われることに対してメラはラントに軽く怒りを覚えた。

「だから、あいつはそんなんじゃねえって…」
「なあ、会長!"私なら"ってどういうことだよ?」
「ジンペイ君、そんなの決まってるでしょ!生徒会長よ!?普段から全然関わりのない生徒からいきなり話しかけられたら誰だって驚くし警戒するわよ!」

これだから鈍(にぶ)い男子は!とでも言いたげに力説するフブキ。しかしフブキの答えはラントに否定される。

「YSPクラブのメンバーにしては中々いい観察眼だ。だが、私が彼女に関わらない理由は別にある。…いや、むしろ彼女の方が私に関わらなくなった、と言うべきか」
「どういうことだ?」
「協力する立場なんだから、もうちょい詳しく説明してくれてもいいんじゃないっすか?」

クエスチョンマークを浮かべるジンペイ。そして生徒会長の弱みを握るチャンスと感じ、問い詰めようとするチアキ。

「…そうだな。まず彼女の過去の話から始めよう」


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