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【妖怪学園Y】ミステリアスな先輩の意外な秘密!!

第2章 【第1章】Y学園にはミステリアスな先輩がいる!?


ここはY学園のYSPクラブの部室。
放課後であるこの時間、YSPクラブの部員である寺刃ジンペイ、小間サン太夫、玉田マタロウ、雷堂メラ、姫川フブキ。
そして学園マフィアの蛇山チアキは、生徒会長である霧隠ラントに呼び出されていた。

「会長ー、急に呼び出してなんなんだよー?」

自由時間を奪われた上に、自分たちの部室が勝手に集合場所として使われていることに不満な様子のジンペイ。

「急にではない。昨日、学園マフィアと手を組んだ際に言っただろう」
「えー、そうだったっけ?」
「………」
「ジンペイ君、ラント先輩が話してるとき眠そうだったもんね」
「む、無理もないっすよ!変身して疲れてたみたいだし」

おとぼけ顔のジンペイに静かな怒りが湧くラント。その様子を見かねたコマとメラがなんとかフォローする。

「…まあいい。今回呼び出したのは、ある人物についての情報収集のためだ」
「情報収集!?スパイみたいね!」
「スパイ展開キター!!ある人物って風紀委員の誰かか…ハッ!もしかして教師!?」

情報収集と聞きテンションが上がったのか、フブキとマタロウが興奮気味になる。マタロウの問いに、ラントは静かに首を振りながら答える。

「残念ながらどちらでもない。ある人物とは…この学園の2年生である女子生徒、龍我チユだ」
「!?なっ…」
「龍我…チユ?コマくん聞いたことある?」
「ううん、ボク、あんまり2年生に知り合いいないし…メラ先輩は_メラ先輩?」
「…いや、なんでもない」

あからさまに動揺しているメラに一同が怪しむ。

「ふーん…アンタ、何か知ってんじゃないの?」
「知ってるっつうか…1年のときに同じクラスで、少し話したぐらいで…」

チアキの問いにどもりながら答えるメラ。ますます怪しい。


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