• テキストサイズ

【妖怪学園Y】ミステリアスな先輩の意外な秘密!!

第5章 【第4章】ついに明かされる先輩の秘密!!


「チユ」

『…?』

「…俺は、お前の力になりたい。お前をいじめるやつがいるんならぶっ倒すし、悩みがあるんなら聞いてやる!」

『メラ君…』

悔しげな表情を浮かべ真っ直ぐな言葉を紡(つむ)ぐメラ。それに賛同するように次々声が上がる。

「そうだよ!オレたち、色んな怨霊を倒したり、七不思議だって解明してきたんだぜ!!」

「僕も先輩の力になりたい!」

「僕、皆みたいにヒーローにはなれないけど…でも、僕だって!」

「男相手だと不安もあるでしょう?私だってチユ先輩の役に立つんだから!」

「そこのゴリラと意見が被るのは癪(しゃく)だけど、僕も同じ気持ちだよ」

『…皆…』

心強い友達ばかりか、知り合ったばかりの後輩たちまで頼もしい言葉をかけてくれる。

1人で思い悩んできたチユにとって、これほど頼もしいことはない。

「…まあ、乗り掛かった船だし?僕たちも話くらい聞くよ」

「ソシアルクラブがマフィアに好評なのは、お前のおかげだしな」

「チユ、話してくれないか?今、思い悩むことも…過去のことも」

『…皆、ありがとう。本当に嬉しい』

彼らにここまで言われたら、腹をくくるしかない。覚悟を決め、チユは己の手のひらを覆う手袋に手をかける。

『まず、"赤い影"の話をする前に…これを、見てほしいの』

チユの手は、もう震えていなかった。
/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp