第4章 【第3章】ミステリアス美少女発見!!からのトラブル発生!!
「チユ、君に話がある。生徒会まで来てくれないか?」
『生徒会?構わないけど…』
長らく関わっていなかった幼なじみからの急な呼び出しに戸惑うチユ。
しかし、それに不服の意を示したのは意外にもジンペイだった。
「え〜、ここからあそこまで行くの?」
「そうだよラント君、皆もただでさえ変身して戦って疲れてるのに!」
「ならお前たちが来なければいい」
「ええ〜!!チユ先輩のこと、あそこまで聞いたら最後まで聞きたくなるに決まってんじゃん!!」
ギャアギャアと騒ぐジンペイに面倒くさそうなラント。それを見たチアキがふと提案する。
「それじゃあ、僕たちのところに来れば?」
『僕"たち"…?』
首を傾げるチユにニヤリと怪しげに微笑むチアキ。
「そっ。僕たちの場所…学園マフィアが屯(たむろ)する"体育倉庫ソシアルクラブ"」
「なっ…」
「別にいいっしょ?生徒会と学園マフィアが手を組んでるのは公の事実なんだし…騒がしいから盗み聞きとかできないし。それにここから近いから移動楽っしょ」
「確かに、一理あるが…」
ラントは野蛮な生徒が多く集まる場所へチユを行かせることを躊躇(ためら)っているようだ。
『…ラント君。私、大丈夫だよ』
「チユ…」
「大丈夫だって!絡まれたらオレたちが何とかするし!な、メラ!」
「おう、兄貴!」
チユを力強く支援するジンペイとメラ。他にも同調する声にチユは暖かい優しさを感じた。