第4章 【第3章】ミステリアス美少女発見!!からのトラブル発生!!
『2人とも、大丈夫…?』
「なに不安がってんだよ。お前の力すげーんだから、もっと自信持てって」
「ああ、私はなんともない」
メラは心配そうに見上げるチユの頭を撫で、ラントは少し微笑んで答える。
ジンペイたちはラントが微笑んでいることへの驚きで固まった。
「僕も、君に怪我がないようで安心したよ」
『リュウスケ君…えと、手を握るのはちょっと恥ずかしいかな』
さりげなく手をとってかしずくリュウスケに、頬を赤らめ戸惑うチユ。
「てめ、九尾!!チユに気安く触んじゃねぇ!!」
「フン、君だって彼女の頭を撫でていただろう」
また一触即発な雰囲気になる2人。そんな2人を他所にYSP部員たち(メラを除く)は自己紹介を始める。
「オレは寺刃ジンペイ!」
「ジンペイ君と同じクラスの小間サン太夫です」
「同じく、玉田マタロウです!」
「私は姫川フブキ。学園のマドンナよ!3人とはクラスが違うけど、仲良くしてね!」
「ほら、チアキも!」
「…蛇山チアキ、よろしく」
『…龍我チユ、です』
おずおずと頭を下げるチユに首を傾げる一同。
さっきまで普通に話していたのに急によそよそしくなった彼女に戸惑っていると、メラと一時休戦したリュウスケが説明する。
「チユちゃんは人見知りだからね。僕のような仲の良い人間じゃないと話せないのさ。そんな人見知りな所も彼女の魅力だけれど」
「てめえだけじゃねえだろーが。俺も話せるわ!」
「男の嫉妬は醜いだけだよ」
「ああ!?」
休戦したばかりだというのにすぐ争おうとする2人。ラントは埒が明かないとばかりに話を進める。