第4章 【第3章】ミステリアス美少女発見!!からのトラブル発生!!
〈ハッハッハッ!!妖怪ヒーローナド所詮タダノ人間ニ過ギン!!次ワ、オ前タチダ!!〉
怨霊テニスボールがチユたちの方へ向く。
『…それは、どうかしら』
〈フン、生意気ナ!!オ前カラ消シテヤル!!〉
「ちょっと、何煽ってんの!?」
「そ、そうですよ!うわわわわ」
怨霊テニスボールが巨大な足をチユに振り下ろす!
『"リフレクション"!!』
チユは降りてくる巨大な足に手袋に覆われた両手をかざす。
するとチユの両手から薄緑色の巨大なバリアが生まれ、怨霊テニスボールの巨大な足を跳ね返した!
怨霊テニスボールはバランスを崩し片足立ちでフラフラし始める。
〈グオオッ!!?〉
『メラ君、ラント君、今!』
「助太刀感謝致す!」
「よくやった!」
煙幕の中から現れた獅子王とミストシャドウが両側から攻撃する。
「"爆炎列島 ウェルダン"!!」
「"ダークブーメラン"!!」
攻撃を受け倒れる怨霊テニスボールに、煙幕から姿を現した紅丸がメダルをセットし、紅く燃える刀でとどめを刺す。
「一撃必殺"怒髪天・横一文字斬り"!!」
〈グアアァ〜…〉
「成敗」(キンッ)
刀をしまうと同時に霧散する怨霊テニスボール。
そして変身を解くヒーローたち。特に怪我が無い様子にチユは安堵した。
『よかった…皆、怪我はない?』
「おう!この通り!チユ先輩のおかげでピンピンしてるぜ!」
「まさに、守りに特化した能力だね!」
「チユ先輩、さっきは必死だったからよく見れなかったけど…近くで見ると尚美しい!しかも可愛い!!」
ちゃっかり名前呼びをするジンペイとマタロウ。
夜空のように綺麗な長髪。そして暗闇にある月のように輝く黄色の瞳。バランスよく整った顔は慈愛に満ちた表情でマタロウを見る。
「て…天使、いや!女神キター!!」
マタロウは顔を真っ赤にして崩れ落ちた。
変に盛り上がるマタロウに戸惑いつつ、チユはメラとラントに目を向ける。