第4章 【第3章】ミステリアス美少女発見!!からのトラブル発生!!
「変身!〈エイリアン・ミストシャドウ〉」
「〈ギャラクシー〉ミストシャドウ!」
『メラ君に、ラント君まで!?』
「ヒーロー一斉変身キター!!」
見知らぬ1年生だけでなく友人たちまで変身したことに目を白黒させるチユ。
後ろの方で騒ぐ1年生は変身できないのか、ひたすら1人で盛り上がっている。
そこでふと傍にいるチアキに気付く。
『…えと、あなたは…』
「ああ、僕も変身できるよ。けど、これだけいたら大丈夫っしょ」
『そ、そうなんだ…』
確かにこれだけ心強いヒーローが揃っているのなら1人くらいいなくても大丈夫なのかもしれない。
「お主の怨念、我が断ち切ってやろう!」
紅丸が怨霊テニスボールに向かって刀を振りかざす。
他のヒーローたちもそれぞれの長所を活かして攻めていく。
見事な連携プレーに感心しつつ、チユたちは怨霊テニスボールを細かく観察する。
怨霊テニスボールは球体の体を活かした転がる攻撃や、巨大な手足を振り回してヒーローたちを近づかせないようにしている。
そこでチアキがふと呟く。
「ねえ、なんか敵の様子おかしくない?」
『…確かに、防戦一方の筈なのに全然焦りがない』
「まさか、何か仕掛けにくるんじゃ!?」
まるで何か機会を伺っているようにも見える。チユとチアキ、マタロウは怨霊から目を離し辺りを見渡してみる。
『__!!ねえ、地面のあの光って…』
「あれは…皆気をつけて!!地雷がある!!」
「「なにっ!?」」
チユが異変にいち早く気づき、マタロウが警告した途端、紅丸、獅子王、ナインテイル、ミストシャドウの足場である地面が光り輝き、球体の形膨らむ。
「くっ!」
「間に合わんか…!」
『_ふっ!!』
爆発する寸前に彼らは薄緑色の淡い光に包まれる。
〈バアーン!!〉〈ドカーン!!〉
各地で爆発音が鳴り響き、辺りは煙幕に覆われる。その光景にマタロウは思わず涙目で叫ぶ。
「そんな…皆ー!?」