第3章 【第2章】ミステリアスな先輩を探せ!!
〈プルルル…プルルル…ガチャッ〉
〈もしもし?パパ?〉
「おお!!エマ!!私だ!!パパだぞ〜!!」
「相変わらず愛が重い…」
学園長の態度に対してのメラの感想に全員が頷く。
学園長はエマと何度かやり取りをした後に電話を切った。
「んんっ!!…彼女は先程までエマと一緒にいたらしいぞ」
「おおっ!」
「手がかりゲットだぜ!」
「でも学園長、先程までってことは…」
喜ぶマタロウとジンペイ。そして続きを促すコマ。
「うむ。どうやら図書室で勉強会をしていたようでな。私が電話をかける数分前に別れたそうだ」
「ええ〜?また振り出しかよ〜」
「そう焦るな。彼女はテニスコートの方へ向かったと言っていたぞ」
「えっ、テニスコート?」
居場所が判明したことが喜ばしいが、目的地が意外な場所なために戸惑う一同。
「龍我サンって、部活掛け持ちでもしてるんすか?」
「いや、そんな届け出は出ていないが…」
「まあいいや!とにかくテニスコートに行ってみようぜ!」
こうして一同はテニスコートに向かうのであった。