第1章 1本目は処女喪失とともに/胎
触手の精子を注がれたからといって、『母』となる小桃の胎内で受精が行われているかは、本人には分からないことだった。
触手の繁殖力は強く、種を縦ではなくとにかく横に伸ばすことで増やしていく。
この小桃が産めるだけの数を強いればいいだけだ。
つわり等は一切なく、出産行為も排泄欲に近い。
この触手は胎生という、小桃の子宮に直接己の精液をかけて着床させ、産ませる方法をとった。
卵生という卵を産ませて本人に温めさせる手段を取るのなら、膣を狙うよりも尻穴の方が良さそうだ。
人間はアナルビーズというものを使うらしいので、ビーズを卵に見立てればいいだけのことだ。
小桃の愛液と触手が出した粘液で局部をいやらしく濡らしながら、アクメに囚われる小桃の出産を待つ。
どうせなら意識を保ったままこうしてびくびくと惚けてくれれば、いくらでも孕ませてやるのに。
この処女、いや、この触手の母となる小桃はよくぞ未通のままでいてくれたと思う。
触手によって処女を散らされたという記憶は、これから触手と交わるたびに小桃の思考を支配してくれるだろう。
「んぅううっ……!」
激しい情交に火照らせた身体はくたりとしていたが、5分も休ませれば小桃の様子が変わった。
触手は産気づいた小桃の足を開かせると、粘液を秘部にかけはじめる。
「ひぃっ!あっ!あっ!と、といれ……っ!
漏れちゃう、やだ、なんか身体が熱くて、へ、ん––––っぅ!?」
じたばたする小桃を押さえて、触手は膣穴をすこし広げた。
しかし小桃はこれを出産だと気づいておらず、漏らすまいとしている。
息んで産まなければ辛いのは小桃だ。
触手は粘液塗れの先端で、小桃の鼻をふさいだ。