第1章 1本目は処女喪失とともに/胎
「んっふ、ぅ……っ!」
鼻をふさがれて呼吸の手段を口だけにしてしまうと、小桃がハァハァと深呼吸を繰り返す。
「あ、っはぁ、はぁっ、はぁっ」
くち、くち、と綺麗な膣は破瓜の血混じりに蠢動し、触手を覗かせる。
「はぁっ、んっはあ、はぁっ……」
息んでから下腹に力を込めて、外へと触手を押し出していく。
てらてら光る愛液が大量にしたたり、細い触手が首尾よく外へ出ていく。
「んんあぁっ……!!う、うまれ、ぅ」
ずちっ……ずるんっ……
膣襞を逆撫でされる出産に得もいえぬ快感を感じながら、小桃は初めての『出産』を終わらせた。
出てきた手のひらサイズの触手は薄い膜に包まれており、小桃の愛液でちゅるりと手から逃げる。
晴れて『父』となった触手は我が子のその膜を裂いてやり、はぁはぁと荒く息をする小桃の腰を労わるようになでた。
服どころか下着も裂かれて、着替えを持たない私はこれからどうしたらいいの……?
まさか全裸でこの世界になじめと言うのか。
触手は小桃と掛け合わせた我が子と戯れていて、小桃には見向きもしない。
「あ……うそ……」
もう、何がなんだか……。
異世界で触手に犯されて、孕まされて、産んで、そしてどうやらこの先は全裸で過ごせと言うらしい。
どこのアダムとイブ……
そう思いながら、再度小桃の意識は落ちていった。