Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第8章 壊して
「ねえ、リヴァイ」
「なんだ?」
「…私の命は貴方にあげる」
俺はステラの目を見つめながら聞いた。
「私の心臓は人類に捧げた。でも命はリヴァイに捧げる。私が死んだ時、兵士としての私は死んでも貴方の中の私は生き続ける。
……私が死んでも、貴方は死なないで」
「ああ…俺の命もお前に捧げよう。例えあの世だろうが、人間として生まれ変わることが無かろうが、どんな状況でも…俺はお前を愛し続ける」
「私もよ、リヴァイ…。貴方を愛している。これまでも、これからも。何があっても貴方を愛し続ける」
俺とステラはこれ以上隙間がない、という程に寄り添い、固く抱き合った。
「…怖かった。ファーランもイザベルも、………母様と父様も……。愛した人全てを失ってしまった。
___壁外調査の後、あのままリヴァイに縋り付きたかった。でももし私が貴方を愛してしまったら…と思うと…失うのが怖かった。もう既におかしくなるくらい貴方のことを愛していたのに…」
悲しげに笑みを零すステラを抱き寄せる。
「俺はお前と初めて会った時からお前に惚れてた。お前を手放したくなかったが、それと同時にお前の幸せをも願っていた。
俺が深入りしなければ、お前は光を見れると思い込んでいた……
今じゃその甘い考えの俺はどうかしてると思うがな…」
ふふ、と笑いながらステラは俺の腰に手を回して抱きついた。