Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第8章 壊して
ステラを無事に屋上の地面の上に下ろしてから、俺はステラと2人で俺のマントにくるまって空を見ていた。
ステラは俺の肩に、俺はステラの頭に自分の頭をもたれて暫く星を見ていた。
「なあステラ、」
「うん?」
特に何かを話そうと呼んだわけではなかった。ただ無性に名前を呼びたくなった。
彼女は俺の目を真っ直ぐと見た。何度見ても綺麗な目が、先程泣いた為か潤んでいる。お互い、何かを示し合わせる訳でもなく、ゆっくりと顔を近づけてキスをした。
「……まだ、‘怖い’か?」
唇を離して、至近距離のまま聞いた。
「…いいえ」
ステラが顔を近づけて、もうほとんど互いの唇が触れている状態で言った。
「貴方がいてくれるから」
「…そうか」
口角が上がりながら、また唇を重ねた。
ステラの後頭部に片手を回し、もう片方の手はステラの腰に回す。彼女はそろそろと手を伸ばし、俺の首に回した。
自然とステラの方に力がかかり、後ろへと倒れた。
「ふふっ、」
「ん?」
ステラの上に俺が覆いかぶさり、ステラが首に手を回した状態のまま、彼女は笑みを零した。
「ううん、ただ…」
ステラの首に回している手に力が入り、ただでさえ近かった顔が更に近づいた。
「好き」
「くくっ……ああ、俺もだ」
互いに笑みを浮かべながら、また互いの唇をくっつけた。