• テキストサイズ

Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】

第29章 救出


帰路の馬車には俺と俺に抱えられるステラ、ハンジ、エレン、ヴァニーユが乗っていた。

あの後、今まで1人で背負ってきた恐怖と苦悩を下ろしたステラは、泣き疲れたのもあるだろうが寝てしまった。

全く、存外子供らしい所もあるのだと愛しさが込み上げる。


「にしてもリヴァイ、ずうっとそうやって抱えている気?そろそろ私にも…「駄目だ」…えー……」

ハンジはへらへらとそんな事を言いながらステラの頭を撫でる。エレンは何処かそわそわとし、ヴァニーユは安堵の表情を浮かべていた。


「まったく、リヴァイの前だとこんなに無防備に……」

ハンジが目を細めて言った。そういえば、普段そうだから気にしていなかったが、こんなにも子供のように泣き、危機感も無く寝る姿を何時も見ているのは俺だけだった。

「………ああ、だからいつも大変なんだ」

頭を撫でながらそう言うと、ヴァニーユはくすくすと笑い、ハンジは何!惚気?!と自分から言ったくせに叫び出し、エレンはそわそわが止まらなくなった。



真っ直ぐ兵舎へ向かう道中(幸いな事に皆大きな怪我はなく、大きい傷でかすり傷程度だったのだ、病院は必要無かった)、今までの経緯をヴァニーユは話した。


ヴァニーユが自分の警備の甘さを謝り、そして屋敷の中の人を脅して聞き出した所、ステラの両親はあの男__モレクの指示により殺されたと判明した事、他にもステラに関するあの男のことについて聞き出したことを静かに話した。

/ 369ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp