Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第7章 選択
「ステラさん、俺何時でも覚悟できてますからね。というか俺が訓練兵になる前からもう決めてましたから」
「ヴァ二、この会話は今日の一日で5回目よ。私はまだ分隊長にもなってないしここに入って2年目。まだそんなこと考えてもいないのに…」
「ステラさんが考えてなくてもいいです。俺無理矢理貴方について行きます」
「はぁ…そう、……………この会話も2年も続けてたら折れるしかなさそうね…………」
「……!ありがとうございます!」
____「リヴァイ…?」
ファーランが恐る恐るこちらを見る。
分かっていたことだ。ステラが好かれるだろうだなんて。2年も男だらけの兵士の中にいたんだ。恋人の1人や2人できるだろう。
正直、この兵舎ごと壊してしまいたい気分だ。
あいつとは何でもないのだから、この状況を知っても何ともないはずなのに、何故か怒りが治まらなかった。
俺はイザベルが蹴り破ったドアを蹴り飛ばした。
ファーランが制する。
制してくれてよかっただろう、このままだったら俺は本気で兵舎ごと壊してしまう。
「リヴァイ、何も付き合ってくれ、なんて会話の中には出てこなかっただろ?確証はない、ステラだってお前のことを「あいつが!」
つい大きな声を出してしまった。ファーランもイザベルもびっくりしていた。
「あいつが…誰を好きになろうと俺には関係ねぇ。俺はただ……あいつを守りたいだけだ」
ファーランとイザベルは何か言葉を発そうとしたが踏み止まり、あの男の方へ意識を向けさせた。
「リヴァイ、今ならエルヴィン・スミスの部屋に行けるだろ?」
「あぁ…そうだな」
俺は荒々しく息をしながらも目的を果たすために心を落ち着かせた。
そして3人で今ステラがいた方に向かって歩いていった。