• テキストサイズ

Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】

第7章 選択


「兄貴!ステラに会いに行こう!」

イザベルが俺とファーランとの部屋のドアを蹴り破って大声で言った。

何故か最近、耳まで真っ赤になりながらも貴方と私は何でもないんだから、とあいつが言った会話を最後に、屋上でステラを見かけることが無くなった。というより、日中でも中々見かけなくなった。

「イザベル…そのドア後で直せよ」

「大丈夫だろ、こんなの。それより会いに行こーぜ!」

「そうだな、中々会えねーからなあ」

「………いや、会いに行かねぇ」

「え?兄貴?」

「あいつと俺は何でもねえからな……忙しいんだろう、無理して会う必要はねえ」

嘘だ。本当ならば今すぐにでも会いたいが、何故か何でもないんだから、というステラの言葉が頭の中に木霊していた。

「…今晩は会議だそうじゃねぇか…その隙にあいつの部屋くらい拝ませてもらう」

「エルヴィン・スミスのか?書類を先に片付けるんだな」

「その方がいいだろう」

えー、と駄々をこねるイザベルを無理矢理連れ出し、俺ら3人は静かに部屋を出て先にエルヴィン・スミスの部屋へと向かおうとした。

…が。

遠くにステラの姿があった。
手にランプを持ち、暗闇であるからこちらには気づいていないようだ。

/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp