Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第7章 選択
「うっ……ばれてた……うん、当たり」
「ステラよ、お前……」
「う……ごめん、」
またこいつは、地下街に逃げてきた時と同じように自分より他者を優先する。
「……まあ、お前が無事なら良い」
静かに笑ったステラは、また月を見始めた。
暫く沈黙が続いたが、居心地が良かった。2人でいるこの空間が、ずっと続いて欲しいと思ってしまう。
「なあ、ステラ」
「うん?」
「そういや……今日なんで訓練時にいなかったんだ?」
「あ……何でなんだろう。…私は仕事があってそれがあることも知らされていなかった……」
「……今ここに来る前に上官達が話してたのを聞いたが…エルヴィン・スミス…だったか?その男が傍で壁外調査を行わせる為だと言っていたが…」
エルヴィン・スミスの事は今初めて知ったと思わせるように話した。罪悪感があるが、任務のことについてステラを巻き込んで危険な目に遭わせたくはない。
ステラは目をぱちくりとさせた後、下を向いてため息をついた。
「エルヴィン……また私に隠し事…心配症だなあ本当に…」
やはりエルヴィン・スミスとの仲の良さが伺えて、任務への罪悪感が膨らんでいた。