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Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】

第7章 選択


了承を得たステラは微笑んで、部屋の奥に入っていった。

「……そして、早速だが君達には次の壁外調査に参加して貰う」

ステラの姿が見えなくなったことで、こいつの話が脳内に入り込んできた。

「はっ……地上に出たと思ったら壁の外か……」

ファーランが俺の気持ちを言葉に出した。

「言っておくが、生半可な気持ちでは生き残ることなど出来ないだろう。余計な雑念は判断を鈍らせる」

きっ、とエルヴィン・スミスの目が俺を見据えた。

ぱぱっとやってやるよ!と自信満々に言うイザベルとファーランをちらりと横目で見ながら、俺はその目を見返した。


暫くしてからステラが手にティーセットを抱えて戻ってきた。

「毒とかは入れてない、安心して飲んで」

「まさか!ステラを疑うわけが無い!」

イザベルがそう言いながら1つカップを取ると、ステラがそれを制した。

「待ってイザベル!それ……それは、リヴァイの」

「兄貴の?」

「そう、リヴァイの好きな温度のだから………」


____お前は、2年もそれを覚えていてくれたのか?

あーそっか!と笑顔で答えるイザベルに、ステラは___少し耳が赤くなっているから照れているのだろう____そっと俺にその紅茶を手渡した。

貰う時に指が触れ、お互いの視線が絡んだ。

照れたようにはにかんだステラは、物凄い速さでエルヴィン・スミスにも紅茶を渡し、椅子に座って本を読み始めた。


俺は驚きと嬉しさで暫く紅茶に口をつける事を忘れていた。
ステラの手は、1文字も読めていないんじゃないかという程に素早く本を捲っていた。

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