Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第6章 安堵
「……ステラ」
「ん……」
「ステラ、泣くな…」
必死に止めようとしているが涙は止まらない。無事であった事に、再び会えた事に嬉しさが止まない。
「リヴァイ……」
なんだ、と酷く優しい顔をしたリヴァイが首を傾げる。
「ごめんなさい……無事で良かった」
私の涙を拭っていた手がふと止まり、引き寄せられてきつく抱きしめられた。
「馬鹿か……それは俺のセリフだ」
笑みが零れる。涙はまた溢れてきた。
腰が折れそうなほど強く抱きしめられ、頭を撫でられている。
リヴァイがここにいる、触れられる事実にまた涙が溢れ、首に手を回して抱きつく。
ふと、彼は何かを私の首にかけた。
「……これ、」
形見の、ラピスラズリのペンダントだった。リヴァイは抱きしめたまま私の頭を撫でる。
「2年も……持っていてくれたの」
「離すわけがねぇだろう」
思わず顔が綻ぶ。互いに手を頬に当て、額を突合せて再び会えた事に嬉しさを募らせる。涙は静かに頬を流れていた。
名前を呼び合い、夢ではなく此処に‘いる’のだということを実感するかのように、暫く抱きしめ合っていた。