Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第6章 安堵
おかしい。
明らかに人数が増えている。視線が多い。
ちらりとそちらに目をやる。
エルヴィンは後ろに誰かを従えて…………
心臓が、体を飛び出してしまうのではないかという程強く跳ねた。
‘彼’は此方に歩いてくる。
私も慣れた手つきで急いで木から下りた。
風が、一気に暖かくなった気がした。
リヴァイが_______2年も会えていなかったリヴァイが、そこに立っていた。
「……リヴァイ」
声が掠れる。上手く口を動かせない。
「ステラ…………」
リヴァイは優しく名を読んで私の頬に手を触れる。
思わず笑みが零れる。リヴァイも優しい表情をしながら、私の頬につたった涙を手で拭う。
地下でも同じような事があった。
あの時の暖かい風は、今は2人を取り囲んでいた。