Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第6章 安堵
地下街のゴロツキ共を、調査兵団に入団させる。
そう話した時、ミケは怪訝そうな顔をしたが、ニコラス・ロヴォフを落とす事と同時にできると気づき何も言わなくなった。
ハンジはと言うと、地下街のゴロツキを入団させられるかという心配よりステラの心配をした。
「ゴロツキ達は立体機動を使っているんでしょ?少なからずステラと関わりがあるはずだ。手を出さないでくれといった相手が彼らだったら、ステラはこの事聞いてなんて言うかな?」
「………………今は出さないと言った」
「え?」
「初めてステラに会った時、今は手を出さないと言ったんだ」
「っはぁー……ほんとにそういうとこだよエルヴィン……」
「それに何も命を奪うわけじゃない。地下から地上に出るだけだ。…ハンジ、その日はステラと巨人のことについてでも話し合っててくれ」
「そ…そういうことなら仕方ないな…」
「ハンジ。目が泳いでるぞ」
ステラにばれぬように事を進める。難しいことだ。何せ彼女の情報収集力は並じゃない。このことにだって気づいている可能性はある。
その時、執務室のドアをノックする音が響いた。
「分隊長さん、入りますね」