Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第5章 忠誠
「ああ、そう言えば結婚でもしたのかと思う程の貢物を貰っていたな……そう言った時贈り物だと怒られたが」
「……そりゃあ、あの子に惹かれるなというのも無理な話だ。既にあの子に教えを乞うてる子もいるくらいだから」
既に教え子がいる。齢僅か15歳にして上官に認められ部下も出来ているなど、異例の事態である。が、彼女だからそうだろうと何処か納得している自分もいる。
「エルヴィン、どうする気だ?次の壁外調査には連れて行くのか?」
「いや、まだだ。時が来たら必ず連れて行くが……まだだ」
「次の壁外調査では必ず…!必ず巨人を捕獲する、既に実験内容も考えて……」
ハンジは目を輝かせ、嬉々としてそう言う。一度巨人について語り出すとそう簡単には止まらないのがハンジだ。
「……まさかあの子を幹部にでもする気かエルヴィン?」
ミケが静かに言う。思わず手を止め資料から目を離す。巨人実験について語るハンジの声も途切れた。
「ああ、そうだ」