Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第4章 出会い
このクソ寒い朝に、何もかけずに寝続けるイザベルに先ず目が行く。
毛布を被せようと近づいた。
心臓が凍った。
いや、もしかしたら俺の心臓は鼓動する事を忘れてしまったのかもしれない。
隣のベッドに寝ているはずの人物がいない。
目の前が真っ暗になる。こんなにも焦ったのは初めてだ。
気づいた時には息を切らして家中を探し回っていた。紅茶を淹れている訳でもなく、あの窓の所で寝ている訳でもない。
いないと分かっているのに、もう一度ベッドを漁る。そこにいて欲しいと思っているかのように。
ふと、硬い何かが枕の下で手に触れた。
手に取ると、ステラの身につけていたペンダントだった。
__________「これ?これはお守り……両親の形見よ」
「そうか……外に出る時は見られないようにしておけよ、此処じゃ直ぐに売りに出される」
「ええ、……ならリヴァイにこれ、守ってもらおうかな」
「はっ……俺にそんな大事なモンは守れねぇよ…」
「このラピスラズリにはね、幸運の守りが込められているから……もし私に何かあった時にはリヴァイに渡す。貴方を守ってくれるように」
「……何故俺を選んだ?」
「………内緒」___________
手の中にあるペンダントをきつく握りしめる。
イザベルやファーランを起こしてしまいそうな勢いで外に出た。