Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第4章 出会い
金髪に深い青い目。
もっとこう……野蛮な見た目を想像していたが……思わずその容姿に見入る。
「我々は中央憲兵では無い。調査兵団だ」
思わず口が開く。
父様の言っていた組織、父様が追われる原因となった組織……
何故死ななければならなかった?どんな事を知った?
知りたい、教えてくれ、だが______
「調査兵団が私に何の用」
「先刻言った誘拐などでは無い…勧誘だ」
「………?」
「此処地下街で立体機動装置の使用が確認されている。調査した所素早く飛ぶ君の姿を我々は突き止めた」
「……それで今まで後をつけていたという事?立体機動の使用を咎めようと」
「いいや、君に気付かせようとしていただけさ。もし気付かなかったら諦めるつもりだったが」
理解しないでいると彼はまた口を開く。
「君は自覚していないだろうが視線を良く捉えられる。その能力を買ったという事だ。勿論立体機動の使用は咎めない」
つまり私は無意識のうちに、彼等が地下街を彷徨き私の後をつけていたことを彼等の姿を見ずに認識して警戒し、自分から姿を現してしまったという事だ。
私の能力……らしい視線を感じられるということを上手く使われ、組織に入団させられそうになっている。