Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第29章 救出
思い切り吹っ飛んだその男の元に行き、呻いて立とうとするこの屑を蹴飛ばし踏みつけた。
「おい、伸びてんじゃねえ」
がっ、と此奴が声を上げるのも聞かなかったことにして踏みつける。
「……なあ、てめぇの身勝手でこいつは人生が狂わされたんだ……どう落とし前つける気だ?あ゛?」
俺がそう言うと、ヴァニーユが冷めた色の無い目で銃を男に向けた。
「……っ、」
「おい、聞いてんだから答えろよ」
ステラは安心したからか先程から意識がない。
その心配と、元凶と言えるこの男への怒りで此奴の顔を思い切り蹴った。
「…ぐっ……その子は元々罪を犯した親の子だ……生きていていい存在じゃないんだよ……それに俺は居場所を与えようとしているだけさ!顔が良いから娼館で稼げるだろうしその髪も金に……ぐっあ゛!」
俺とヴァニーユは同時に此奴を蹴飛ばし、この男は吹っ飛んで頭を打ち、呻いた。
「リヴァイさん」
ヴァニーユが感情の無い声で銃を手に持ち、先で其奴の顔を殴りながら言った。
「俺は出来るならこのクズをこの場で切り刻んでやりたい。ステラさんが負った苦しみ分全部」
「ああ……死ぬよりも惨い目に合わせてやりてえけどな」
「ええ……でも…ステラさんはそれを望まないでしょう…」
「………」