Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第29章 救出
「やめて!!」
銃声が響く中、ステラの金切り声が聞こえた。
「やめてモレク、お願い、やめさせて!彼等は関係無い、やめて……」
ステラが懇願する声が聞こえるが、男は気にせずに塔の上へとステラを連れて行く。
早くあいつの元へ行きたいが、エレン達をここに置いていって無事と言えるか?
ステラから目を離さずに、黒服を蹴り飛ばし、5人まとめて地面に叩きつけた。
ああクソ、邪魔だ!
周りの黒服が邪魔で立体機動を使うにも使えねぇ。
もう何人地面に投げつけたか分からない。エルヴィンに駄目だと言われているが、刃で切りつけてしまった方が早い。得意分野だ。
「……嫌…やめて……父様…母様…」
薬の影響もあるのだろう、がくんと膝を折ったステラは震えながら引き摺られている。
もうこいつらにアンカー刺して立体機動使ってやろうと思った時、ヴァニーユが殺気を放ちながら黒服を抑え込み、奪った銃の先で3人同時に殴りながら言った。
「行ってリヴァイさん…ここは俺が殺る 」
鳴り止まない銃声を潜り抜けて黒服を吹っ飛ばしたヴァニーユにここを任せ、ヴァニーユの作った隙を抜けて立体機動でステラの元へ行った。
自分の方に何発か銃弾が飛んだように思えたし、なんなら塔へ向かう途中木の上にいた奴らに出くわしたが全員地面に落とした。
塔の上であの男とステラがもみ合っているのが見えた。あと何メートルだ、待ってろステラ…