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Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】

第3章 期待


ある日の夜、____まあ、いつでもここは夜みたいなもんだが。

ファーランもイザベルも寝た後、俺はなかなか寝付けなかった。

また、水を飲みに行った。もしかしたら彼女もまだ寝ていないかもしれないと、僅かに期待した。

案の定、ステラはいた。

水の入ったグラスを握りしめて、窓から外を眺めている。

「眠くねえのか、お前は」

「リヴァイ」

あの日のように、気配を消して戻ろうとするようなことはせず、普通に入っていった。

「寝れないの。何か………何か、あるような気がして」

「…?何がだ?」

「……分からない。人かもしれない。分からないけれど…嫌な感じがずっとしている」

「………」

結局何かは分からなかかったが、隣に行って俺も水を飲んだ。

「お前が何を感じてるのかは分からねえが……そういうのは大抵怖い、とかいうやつじゃねえのか」

「……怖い、…うん。そうかもしれない……」

「そう思うのは何もおかしい事じゃねえよ。……いや、普通の野郎だったらお前みたいな経験をした時にはそういう感情を抱くはずだ」

「ふふ、……私、普通じゃないのよ、多分……」

悲しく笑いながらステラが言った。怖いの定義が分からなくなる程辛かったのだろう。怖いという思いは体感しすぎると感覚を失ってしまうものだ。


「そうか。……まあ、安心しろ。普通じゃねえのはお前だけじゃねえ。俺もだ……」

「リヴァイが一緒なら心強いな」

にっこりと笑ったステラに、俺は鼓動を速める心臓を無視して話し続けた。

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