Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第3章 期待
「…っ…!」
本当に、その後色々耐えた俺を褒めるべきだ。
ちょうどファーランが起きてきたから離れる口実ができたものの、あのままファーランが起きてこなかったら確実に俺の手中に入れてしまっていた。
抱きしめたい。____あいつはまだ13だ。
離したくない。____地下の俺にはふさわしくないだろ、
俺のものになればいい。____あいつの幸せを願わなきゃだめだ。
何時からこんな事で悩むようになっただろうか。
そんな事考えてねぇと否定してきた分が積み重なったかのように、欲が次から次へと出てくる。
いやそもそも、目が会う度に輝くようにあいつが笑うのが悪い。目を離せなくなる原因はあいつにある。
がしがしと頭を掻き、仕事を進めた。
「…兄貴、あれでオレ達にばれてないと思ってるのかな…早くステラに言えばいいのに」
「不器用なんだ……リヴァイはリヴァイなりに葛藤してるんだろ、」
ファーランとイザベルがそう会話していたのを、俺は知らなかった。