Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第25章 奪還
「今、森の奥の方で光が見えました!巨人に変化した際の光だと思われます!」
巨大樹の森に着くと、アルミンがそう叫ぶのを聞いた。
「間に合ったか………総員散開!」
調査兵、駐屯兵が森の中に入り立体機動で進んだ。エルヴィンは森の外側を進んだ。来い、とエルヴィンに呼ばれた為そちらに続いたが、巨人の……エレンが出てくる気配はなかった。
が、森の端まで来た時、鎧が走っているのが見えた。
エルヴィンは急に止まり、私も目を凝らした。
「……いる、エルヴィン!エレンがいる!」
「ああ…!各班!巨人を引き連れたままでいい!私について来い!!」
後ろに巨人を付けたまま、私達は鎧に向かって一直線には走り始めた。
ああもう、日が沈みそうだ……どうする、どうすれば……
今、鎧の方へ巨人を連れて来ている……このままじゃ衝突し……いや待て、そうすればいいんじゃないか?ありえないが、それを現実にするのがこの男だ。
「エルヴィン!」
「ステラ、君も俺と同じ考えだな」
最早それは疑問ではなく確信だった。意を決しええ、と返事をすると、エルヴィンはそのまま鎧を追い越した。
「ヘーゼル、ノワール!隊を率いて鎧へ向かえ!巨人と鎧を接触させた後散開せよ!」
「「はっ!」」
ヴァ二だけじゃない、あの子はずば抜けているがこの2人の理解能力、戦闘能力も高い。少なくとも、何故ですか等と無駄な事は聞かず従い突き進む事を選ぶ事はできる。