Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第24章 決意
2人が話している間、壁の上から地上を見渡していた。
調査兵……ああ、ジャンがいる。向こうの指揮は大丈夫だろう。
憲兵達は相変わらず叫んで……いた。リヴァイがニック司祭と座っている。
これからまだまだ任務が続くと言うのに無意識にリヴァイを探していた自分の頬を叩いて集中した。
と、1人の兵士が叫んで走ってくるのが見えた。話の内容は聞こえないが……リヴァイの方へ向かっている、としたら……
「司令……お呼びがかかるかと」
「ステラ?……先遣隊が帰ってきたのか?」
「そのようです……司令、行きましょう」
アンカさんが通達を受け取り、そう言った。
エルヴィンと目くばせし、今リヴァイと調査兵、憲兵達が群がる場所へと降り立った。
息を切らしながら通達に来た彼は、この世の終わりのような顔をして話し始めた。
「壁に…穴などの異常は見当たりませんでした…しかし!大変な事態になりました…!」
息が収まらない彼に見兼ねて水を差し出すと、思い切り飲みながら話を続けた。
「我々は道中ハンジ率いる調査兵団と遭遇しました…その中に装備を着けていない104期の新兵が数名いたのですが……」
すう、と大きく息を吸って彼は全てを吐き出すかのように言った。
「その中の!3名の正体は巨人でした!!」
しん、と静まり返る空間を破ったのはジャンの声だった。
「何言ってんだあんた!?あいつらの中に…まだ!?3人って……!?誰が!!」
「待ちなさいジャン」
彼の勢いでは1人調べに行ってもおかしくない。急いで腕をつかんで止めた。
「正体が判明してどうなった?」
この状況で私が冷静でいられるのは、きっとエルヴィンがおかしいほどに冷静だからだろう。