Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第24章 決意
トロスト区についたのは朝日が昇る頃だった。
「ステラ、ピクシス司令に会うように掛け合ってくれ」
「エルヴィン、もう済ませてある。もう直…」
「ステラ!」
「アンカさん!」
ピクシス司令の側近、アンカさんがピクシス司令の居場所を伝えに来てくれた。
「今壁の上でお酒飲んでるのよ……起こしてくるからゆっくり来て」
呆れながら笑ったアンカさんに礼を言いながら馬を繋ぎ、エルヴィンと共に立体機動で向かった。
「まさか……あの時か?」
「ええ……ここで時間を摂るわけにもいかないでしょう?」
「流石だな」
やはり褒められるのはこそばゆい。顔を見られないようにエルヴィンの後に続いた。
「ピクシス司令!」
「……ん?おぉエルヴィンか、……ステラ、ハンネスに伝言を任せるとは考えたのう」
「ええ……ハンネスさんの給料上げてあげて下さいね」
「はは……それは考えるとしよう……してエルヴィン、例のねずみっ子を1匹捕らえたらしいの」
「ええ……しかしあと1歩及びませんでした」
「しかし中央の連中は考えるであろうぞ…古臭い慣習と心中する覚悟が自分にあるのかをの」
「ええそのようです……見て下さい。ついに憲兵団を此処まで引きずり下ろす事が叶いました」
「エルヴィン、その為にあの子を連れたのか?」
「ええ……彼女なくしてこれは叶いませんでした」
「美人で機転の利く彼女を何度此方に欲しいと思った事か……まあ彼女自身には何度も断られているがな」
「そうでしたか……」
「のうエルヴィン、こんな美しい子を此処で働かせるなど、と言うた時あの子は動かないままに巨人がいなくなることは無いでしょうとお主のような事を言いよる」