Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第23章 女型捕獲Ⅱ
「…ですが、アクセサリー類は基本禁止と」
「ふふ……分かっていて堂々と持ってるのね」
「ええ……それで取られたのかと思っているんですが」
「ううん、落ちてたから拾っただけ。………それに、私も君と同じだよ」______
キース教官に見えないように、指輪をこちらに投げながら自分の服の中から彼女はラピスラズリのペンダントを取り出した。
きっと、私がこれを‘大事’だと言ったのと、貴女の大事は違う。
階段を降りると同期達が何か言っているのが聞こえる。
ああほら………私はどうして貴女の話なら聞けるのに……いや、違う____気付いたら聞いてしまっているのか……。情を持てば持つ程苦しいと、そしてその苦しみも自分が与えているものだと分かっているのに。
想像通り腐っていたこの兵団の人間を、人本来の姿にするんだとあのバカみたいな事を言っているやつにそれも人間だろと話しながらまた貴女に言われた事を思い出す。
今日はどうしたのだろうか。まるで……ここから離れることを……いや、あの人に会えなくなることを惜しんでいるようだ。
_____「貴方に私はどう見えてるんでしょうね」
「可愛い子」
「……………」
「何、本当の事よ。ん~……どう言って欲しいか当ててみようか」
「………何です」
「君もれっきとした人間だよ」
「………」
「当たりね」
「……そう見えます?私が?」
「うん」
「自分を優先させるような私が?」
「うん」