Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第23章 女型捕獲Ⅱ
「………貴女は他の人とは違う」
「褒め言葉かなそれは」
「……最大級の褒め言葉ですよ」
「そろそろ君の目的を知りたいなあ」
「無いですよ」
「…………」
「……そうですね、ありますけど。……それを言ったらきっと……いや…絶対に貴女は私を人間としては見てくれない」
「どうかな」
「え?」
「たとえ私がそれに関して怒りを覚えても……君を人間として見ないことは無いだろうね」
「………貴女は内容を知らないから」
「ああ………知ったら私は君に怒りや憎しみを覚えてしまうかもしれないから教えてくれないんでしょう」
「……分かっているなら聞かないで下さい……あ」
「ほら、君は私にそう思われたくないと思っている。……何処かで本当はこんな事したくないと思っている」
「……調査兵団やめて探偵にでもなったらどうですか」
「素晴らしく話の切り替えが上手いね。……アニ、私は調査兵団をやめないよ。何があっても」
「……それが貴女の幸せですか」
「……どう見える?」
「勘弁して下さい……私は探偵になれない」______
いずれ苦しめてしまうのなら、束の間の平和だけでも味わって欲しい。それなのにあの人は苦しい道へと進もうとする。
加害者側である癖に、貴女には逃げて欲しいなんて我儘、意味が無い。
嫌な予感がしても、彼等が私を嵌める気だとわかっていても、私はこっちに‘賭ける’。
完全に自分の手を罪に染めるのは、最後に1目だけでも貴女を見てからが良い。
でもやはり、……無駄だと分かっていても貴女に聞きたい。
ステラさん、貴女は苦しくないんですか
貴女に幸せになって欲しいと願ってしまうのは罪……?