Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第22章 制御
「何で…そう思うんだよアルミン……」
エレンはやはりすんなりとは受け入れなかった。
私だって受け入れたくない。私に何度も調査兵団を辞めて幸せに暮らして欲しいと訴えた彼女が____ペトラ達を殺し、大勢の兵士を亡き者にしたなんて。
「つまり……根拠はねえがやるんだな」
リヴァイが静かに言った。まだ完全に納得しきれていなかったようだが、思い当たることもあったのだろう、エレンも渋々理解した。
エルヴィンが戻り、アルミンとミカサはエレンと話すと少し外に出た。部屋には私とリヴァイが残された。
「ステラ」
優しい声音で手を広げながら名を呼ばれた。
来い、という命令を受けゆっくり近づくと、手を引かれてリヴァイの足の上に対面で座らされた。
「……んな顔するな、ステラ…」
部下を失わせてしまった、足を痛めさせてしまった。
あの時、私がエルヴィンの制止を振り払って追いかけていたら?あの時、あの時、と後悔しても意味が無い。1番辛いのは彼である。分かっているが、顔に出てしまっていたのだろう。
「……「お前は何も悪くない。どの選択を選んでも……先は誰にも分からねぇ」
私が口をひらくと、リヴァイは私の頬に手を添えて優しく言った。