Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第22章 制御
アルミンが思いつくままに話した内容を、私達が1つずつ確認して詳しく決め、エルヴィンが採用する。
そうしていく中で、日が暮れた頃に作戦は決まった。
「アルミン、ミカサ、疲労しているだろうが、今からリヴァイとエレンにこの作戦を伝えに行くから来てくれ。ステラ、君もだ」
「ヴァ二~」
「ええ、ヘーゼルとノワールに言っておきます。休んで下さいねステラさん」
「ありがとう……君も休むんだよ、ヴァ二」
リヴァイとエレンの元へ行く道中、エルヴィンがアルミン達に聞こえぬように小さく言った。
「やらねばならない事は多い。だが今日は休んでくれステラ、先程の疲れも取るべきだ」
「エルヴィン、私の失態よ。1人で感情に取り込まれて焦っただけ……待って、どうして知ってるの」
エルヴィン達が戻ってきた時、私は既に椅子に座り、何とか精神を安定させていたはずだ。
「分かるさ。……ハンジにもどこかで力を抜かなくてはと言われたんだろう?」
「………うん」
「ステラ、君は張り詰めている事を隠すことも上手いから気付きにくい……私達が気付かなかったのにも非がある。君の部下はそれを敏感に察知しているようだが……」
「エルヴィン達に非があるなんて思っていない……私は大丈夫よ。張り詰めすぎないようにする事にもさっき気付かされたから」
「なら良いが。君を失う訳には行かないからな……団長としての命令だ、今日は休め。リヴァイにもそう伝える」
「………はい」
失態も咎めずに、リヴァイにも、とそこまで機転を効かせてくれているのに断るわけが無い。こんなにも優しい人達に囲まれているのだから、それに応える行動をしなくてはと改めて胸に刻んだ。