Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第22章 制御
「無茶だね……!」
「分隊長、目が輝きすぎです」
「無茶だけど不可能じゃない!」
「ステラさん落ち着いてください」
普通だったら無理だと言う無茶な考えも、私とハンジさんは凄いと思う方が勝ってしまった。その結果2人共副分隊長に喝を入れられたが。
「無茶だな、だがステラの言う通り不可能ではない。詳しく聞こう」
「…お待ち下さい団長、たかが新兵である私の意見など……」
「ハンジもステラも、持ち前の頭脳で今まで調査兵団の活躍に大きく貢献してきた2人だ。その2人に認められたのであれば……私が認めない選択肢は無い。続けてくれ」
「……はい。私の考えですが、まず……ストヘス区まではエレンが普通に馬車で移動します。そこで……そこで、囮となる人物とエレンを入れ替え、私がアニと接触し、説得を試みます。
……いいや、説得しなきゃない。僕とミカサ、エレンでアニを地下まで……地下都市の廃墟まで追い詰め、そこで捕獲……エレンを一時的に隠すという体で……アニにはウォール・シーナ内の検問を潜り抜ける為に憲兵の力が必要だと訴え…」
「アルミン、説得の内容は後で考えれば良い」
「えっ、……あ、ごめんミカサ…そうだね。……すみません。長々と話してしまいました」
「いいや、参考になる。……というより、それを採用だ。囮は誰に?」
「……ありがとうございます。ふと思ったのですが……同じく104期のジャン・キルシュタインに……」
「ステラ?」
「ええ、適役でしょう」