Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第22章 制御
更に、女型と戦闘した時に、我々104期しか知らないエレンのあだ名‘死に急ぎ野郎’に反応を見せました。この事からも、女型は104期の中に潜むと思われます。
更に女型である人間は、捉えた2体の被検体の巨人を殺した犯人とも思われます。立体機動装置の検査時、その人物は同期であったマルコ・ボットの物を提示して検査を逃れたと考えています。
私は立体機動装置の整備を彼と共に行ったので、彼の立体機動装置だと判別しましたが……確かな情報では無かった為に公言致しませんでした、申し訳ありません」
頭の中にあった霧が急に晴れていくと同時に、再び目の前が真っ暗になるような感覚に襲われた。
声を振り絞り何とか聞いた。
「………その人物の名は?」
「アニ・レオンハートです」
「…!ステラ、大丈夫?」
私が頭を抱えるのを見て、ハンジさんが声をかけてくれた。また私が震えて過呼吸になってしまうのでは、と心配しているのが分かった。
ああ、アニ!アニが!
皮肉にも自分で彼女には明確な目的があると見ていた!アニ……何故貴方が………
________「ステラさんは、苦しくありませんか」
「苦しい?」
「この世界がですよ……世界の真相を知りたいと言ってましたが」
「そうね、窮屈ではある。……君は話を聞いていないようにして1番聞いてるのね」
「……別に、聞こえてきただけです。……そんなに知りたいですか?……前線から退いて命を大切にして幸せに暮らしたいとは思わないんですか?」
「……そうして欲しい、と聞こえるけどね、アニ」
「……ええ、……ええ、そうですよ。言ってもしてくれないでしょうけど…」________